芦屋の文化と歴史を文学の視点で綴る・谷崎潤一郎記念館へようこそ
 
2019年秋特別展「WHAT is TANIZAKI?~多面体の文豪~」 会期 2019年9月14日(土)~12月8日(日)
  「細雪」の文豪――。「谷崎潤一郎」と聞けば、誰しもが思い浮べるイメージでしょう。谷崎といえば、まずはこの大傑作なのです。

  しかし一方、谷崎は、「痴人の愛」の作家でもありました。教養と財産に裏づけられた平和で豊かで美しい「細雪」の市民的日常と、 その倒錯的な「マゾヒズム」の逸脱性とは、にわかには相容れ難いようでもあります。

  「マザーコンプレックス」もまた、谷崎の一面。故郷を捨てた谷崎にとって、美しかった母の面影は、 生まれ育った古き良き東京の光景とも時として重なり合いながら、屈折した望郷の想いを呼び覚ましました。

  「猫好き」でも有名な谷崎は、とりわけ「雌猫」を寵愛しました。女性の分身ででもあるかのような猫を死後も剥製にして可愛がるという、 一種異様なその「愛のかたち」は、マゾヒズムの倒錯とどこかで共鳴するのかしないのか?

  「欲望」への飽くなき執着は、人間谷崎・作家谷崎を貫く根幹をなすモティーフでした。だとすれば、そんな「欲望の作家」としての顔は、 「谷崎潤一郎」の時として矛盾しそうでもある様々な顔を結び合わせることができるのでしょうか?

  万華鏡の中に乱れ咲く虚構の花々にも似て、様々な顔の錯綜する多面体の文豪「谷崎潤一郎」。果たして、その全貌や如何?



■特別展開催時の記念館入場料は一般400円、65歳以上200円、高校・大学生300円、中学生以下無料となります。

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© Tanizaki Junichiro Memorial Museum of Literature,Ashiya.